
12シリーズ、四弾。
今回は、完全に主観の「刺激を浴びるなら、この12ヶ国(都市)」
・2005年、原田の脳髄を刺激した小説12冊
・原田の股間を刺激した漫画12冊
・涙腺を亀甲縛りにする青春映画12本
旅先ということで、住むかどうかは別問題。
そして、「行くべきかどうか」も別問題なので、その辺は宜しくお願い候。
■12位 エルサレム(イスラエル)
ユダヤ教の聖なる地である嘆きの壁がある。
古くからの町並みは、さながらモロッコのメディナのような迷路を思い出す。
旅人だけでなく、ジャーナリストたちも多く訪れ、
ここに集まる人たちは、特別な刺激を持った人たちが多い。
新市街は日本と変わらないようにブランド店が並ぶ。
諍いが嘘のような緑が広がる。
安定した混沌の融合がここにはある。
■11位 アクラ(ガーナ)
西アフリカで一番長く滞在した町。
2週間くらい居た。
「コレ!」といえるべきものは何もない。
本当に何もない。観光する場所ではない。
しかし、町を歩けば、街中でウーファーを響かせながら
黒人たちがリズムに合わせて腰を振り、
陽が上れば太陽が容赦なく降り注ぐ。
パンチの効いた町だ。
とうもろこしはひたすら美味で、
売り子からは笑顔が耐えない。
■10位 サンパウロ(ブラジル)
一番危険な町の1つ。
夕方は外に出てはいけない。
店や宿なども、二重扉で守られている。
有名な日本人宿「ペンソン荒木」もかれこれ数度襲撃にあったそうだ。
しかし、ブラジルの食事は美味い。
日本人街「リベルタージ」を歩けば、浅草のような匂いさえ漂う。
少し足を伸ばせばリオデジャネイロや、イグアスの滝もある。
■9位 カイロ(エジプト)
多くの日本人が集まる街。
以前、日本人が銃殺される事件があったが、
基本は、かなり治安が良い。
0時を過ぎても、マーケットには人が集まり、
外を歩くに不安もない。
酒は少ないが、パスタと米を混ぜ合わせた「コシャリ」という食事は美味い。
生活費も安く、沈没する人多し。
■8位 イスタンブール(トルコ)
欧州と、中東、そして東洋の集まる地。
世界から、この地を目指し旅人は足を運ぶ。
街は新市街と旧市街に別れる。
旧市街は石の迷路になり、坂が激しい。
新市街は、高級店が軒を連ねる。
まさに風光明媚、という表現が似合う街だ。
■7位 ケープタウン(南アフリカ共和国)
アフリカの中で、もっとも先進している都市の1つ。
街からは、「テーブルマウンテン」が見え、海風が心地よい。
欧州の文化と、原住民の土着文化の融合は、
他のどのアフリカの地域でも見られないものだ。
物価は高いが、寿司は美味い。日本の漁船が通るからだ。
■6位 ローマ(イタリア)
イタリアは、著名な都市だらけだが
その中でも首都として風格を誇るローマ。
コロッセオなど多くの遺跡が街中に健在する。
ピザやパスタなど食事は、絶品である。
トマトとチーズだけのシンプルなマルガリータは、三食食べても飽きることがない。
cafeもお洒落ならば、街もお洒落。
トレヴィの泉には、今日もオードリーが集まり、
スペイン広場ではアイスクリームがこぼされる。
グッチとプラダには金持ち国家が集まるのもご愛嬌。
バチカンは、また一味違う空気が流れ、
カタコンペは歴史を感じさせる。
アッピア街道よ永遠に。
■5位 バラナシ(インド)
インドの中でも、もっとも混沌とした街。
「ベナレス」とも呼ばれることがある。
ガンジス川が流れ、それが街の空気を決める。
サドゥーは、ガンジャを決め
旅人たちは、牛の糞に酔う。
ヨガをする者もいれば、楽器を習う者、絵を書く者、
ありとあらゆる目的を持った旅人たちがここに集う。
カレーの匂いと、川を流れる死体の流れは忘れることが出来ない。
バラナシは、ヒンドゥー教の聖地だ。
死を前にした者たちが集う。
そして、そこにも旅人たちが集う。
有名な「久美子ハウス」にも、人は集う。
朝から、ガンジャ入りのラッシーを飲みながら仕事に行くサラリーマン。
それを見つめるドロドロの犬。
その横では、ガンガーで、洗濯をするオバハンの音が響き渡る。
マニカルニカー・ガートでは旅人の耐えることのない足音が。
対岸には、よく死体がたどり着く。
それを照らす夕日。
そのムードをぶち壊すようなカレーの匂い。
■4位 パリ(フランス)
欧州の中でも、きらめくパリ。
シャンゼリゼ通りにエッフェル塔。
フランスパンを齧りながらカフェオレを飲めば、気分はもうパリジャンヌ。
ポンピドゥーやルーブルなど芸術にも事欠かない。
古着屋や古本屋も多く、アーティストたちは
飽きることがない。
オルセーでは印象派が素晴らしい。
疲れたならばサンクレール寺院で。
金があるならば、オリエント急行に乗るのも良い。
伊勢丹は、オペラハウスの近くにあるので
トイレを借りる。
セーヌ河では、今日も旅人が、ぼうっと水面を眺め続ける。
シャンゼリゼ通りでは、今日も現地人が、ぼうっと旅人を眺め続ける。
歌で歌われる凱旋門、
映画で使われるノートルダム寺院、
アニメで使われるモンサンミッシェル
詩で使われるモンマルトル。
■3位 バンコク(タイ)
アジアの中で、もっとも観光客が多い国の1つ。
とりあえず、パッカーの初心者たちの聖地。
「ふらっ」と行っても楽しめないハズがない。
宿も安く、食事も美味く、人も楽しく、
非の打ち所がない。
カオサン通りには、今日も世界中からの旅人が集まる。
航空券だけを買いに立ち寄った者、
日本からのバイヤー、女を買う者などなどなど。
ただ、最近は、タクシンさんの力で
昔ほどの「むちゃくちゃさ」はなくなってきたという話も。
しかし、それでも、悠久なるチャオプラヤの川はバンコクの
良きも悪きも洗い流す。
街角では、象(ガネーシャ)が崇拝され、
ワットポーでは、マッサージが習われる。
バッポンでは女が買われ、
スクンビットでは通勤ラッシュに
チャトチャックでは喧騒が飛び交う。
混沌とした音と人。
しかしそれを支えるのは歴史と宗教に
裏打ちされ安定したタイ王国の風土。
■2位 上海(中国)
世界の上海。
日本のバブル期を彷彿させる勢い。
そして、有無を言わせない中国人たち。
疑うことなく突っ走る彼らが創り出す喧騒は、
まるで音楽のようである。
南京通りは、人の波のようだ。
一山を当てようとする者から
日本から逃避する者、あるいは、
ふらっと立ち寄る者まで、
様々な旅人を含有する。
青山のような淮海路から、
お台場のようなバンド(ほんま?)。
そうかと思えば、フートンに似たヨエンなどの古き町並みが裏にそびえる。
東方明珠塔は、遠くからも街を照らし
深きも遠きも光を当て、そこには影が生まれる。
■1位 マンハッタン(アメリカ)
さすがに、ここはマンハッタンと言わせて下さい。
NYといっても良いが、より厳密に言うならば、マンハッタン島だろう。
ブルックリンやブロンクスも捨てがたいが、旅人にはヘビィだ。
北はハーレム、南は自由の女神。
真ん中を走るのは、ブロードウェイ。
タイムズスクエアを中心に
北にはセントラルパーク、
東には国連、
南にはエンパイヤステートビルが聳え立つ。
映画の舞台であり、小説の舞台であり
ミュージカルが行われる舞台でもある。
ソーホー、トライベッカ、グリニジビレッジ、
チャイナタウン、リトルイタリア、チェルシー、ウォール街など、
一度は聴いたことのあるような町並みが、マンハッタンを構成する。
決して、単一化できない街。
人種が溢れ、国籍が溢れ、個人が溢れる。
「ビックアップル」との代名詞は、誰でもアメリカンドリームを
齧れることを意味する。
ベーグルとスターバックスを飲みながら歩けば
気分はもうニューヨーカー。