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2006年12月25日

聖夜に徒然とおもふ

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クリスマスだから、なんかよどんだ目の文体で書いてみよう。

聖なる夜に向けて、ヒルズのけやき坂はいつものように青色LEDで埋め尽くされて。行きかう観光客たちが携帯のカメラで必死に思い出を切り取ろうと背を伸ばす。けやきのスタバはクリスマス前には尚更賑やかさを増し、ヒルズの地図で頭を悩ませるカップルとひたすら読書に励む白人と、そして職業不詳の人たちで溢れ帰り。犬も心なしテンションが1割増し。六本木から大江戸線に乗り換えるほんの5分でも、溢れるほどの人々とすれ違い。あまりにも若い人々の群れに日本が高齢化社会だということさえも嘘に思える。

1年前はケーキを食べたかなぁ、と思い出そうとするけど思い出せない。でも、多分、食べたんだろう、と思う。一昨年は食べていたのだから。ショートケーキといえばイチゴのショートケーキの代名詞になってしまったのだろうか。パイナップルのショートケーキは、携帯出来ない携帯電話くらいナンセンスなものなのだろうか。チョコレートショートケーキは市民権を得ているようだけど。でも、チーズケーキとショートケーキとタルトのどれを選ぶのが女性的に正解なのだろうか。不明。

そうね。最近、カメラを撮らなくなったなぁ、と思って。本棚からカメラを取り出して、何も切り取るでもなく、ぱしゃぱしゃシャッターを押してみて。なんだか、その音が心地よくて、飽きるまでシャッターを切り続けた。

ふとした朝。飯倉公園の近くを通ると、エジプトの匂いがした。エジプトのカイロ。いい町だった。そこで止まっていたサファリホテルは、地上5階だか6階だかにあった。エジプトは天井が高いので、普通の7階でも日本でいう10階くらいの高さで。初めてバックパックを背負ってそこに行ったときはその高さを信じられなかったものだ。でも、2日も経てばもう慣れて。人間というものが崇高なのは耐性ってものがあるからだ。別の表現で慣れとも言うけれど。皮肉的に言うならばマンネリ、とも言うのかも知れないが。そして、コシャリが上手かった。エジプトの食べ物で、ご飯とパスタを混ぜたような炭水化物大行列な食べ物。そんな匂いがたまにして、唐突に旅行に行きたくなったりして。でも、それは逃亡したいというわけじゃなくて、きっと何か過去に置き忘れたものを取りに戻りたいという感情に根ざした何かなのかも知れないけど、深く考えるのをやめて、ニット帽を深く被りなおした。iPodからはフランス語の歌が流れていたよ。

手紙を書いた。なんとなく何の他意もないどうでも良い手紙を。僕は何かあると、つい文字に落としてしまう傾向があって。それは一種の逃げなのかも知れないけれど。ヘビィなことでも、書き落とせばそれですっきりして忘れることが出来ちゃったりするのだ。で、手紙を書いて、住所を書いて、切手も貼って、それでそのまま本棚の間に投げ捨てた。書くだけで満足して、投函する必要がないということに気付いたのは、本当に最近のことで。でも、切手まで貼らなくちゃいけない、というのを知ったのもさらに最近のことだった。でも、今回はスペシャルだった。糊をしようと思って、間違ってバンコクで買ったリップクリームを塗ってしまった。その手紙は物凄く南国風な匂いになってしまって辟易した。ともあれ、そんなこんなで投函されずに眠っている手紙が2桁には上る。かわいそうなお手紙と80円切手。

mixiであれ、ブログであれ。書いたのを消すことってばある。下書きにして非公開に戻すこともある。なんとなくだけど。自分がする分にはいいんだけど、他人にそれをやられると変に凄い気になる。多分、誰しも一度くらいは経験しているのでは?しかも、消されたと知らないままだったら気にならないのに、RSSリーダなんかでタイトルだけは残っていたりして。あるいは、後で読もうと思うとmixiで消えていたりして。だから何ってことはないんだけど、もう永久に戻らない言葉ってヤツになんだか、とてもうしろがみ惹かれる今日この頃で。

そうだ。前「憎むこと憎まざること」について書こうとしてめんどくさくなって放棄していた。わたくしさ、人間できてないもんだから、前、ちょっとかなりカチーンときたことが御座いまして、「憎む」という感情を持ちそうなったわけですよね。で、でもその時思ったのですよ。憎むって簡単だなぁ、と。はっきりいって、万人が万人、できる感情だと。つまり、なんか嫌なことや不愉快なことがあったら、まぁ、よっぽどひどいことだったら、腹立ったり憎いと思ったりしませんか。しない人もいると思うけどさ。んと、で、まぁそう考えると、「憎むのは易い」わけです。そう考えたら、なんか詰まらないなぁ、と思ってしまった。あまりにもイージーじゃん、と。でも逆に「憎まないこと」ってのは凄い難しくて。じゃあ、それできたほうがクールだよね。というだけの話だけど。ちょうどその頃、「頭の中の消しゴム」でも似たようなセリフを見たよ。ベタベタスギル恥ずかしい出典であれだけど。「許すことはなんちゃら」っていうヤツです。憎むのは易いけど、許すのは難しいわけですよ。で、どっちかってーと、難しいことできたほうがカッコエエヤンとか。で、さらにその頃読んでいたジェフリーアーチャーの「運命の息子」でも似たシーンがあって。その人はライバルに自分の息子を殺されてしまうのだけど。そこで、その人はライバルに拳銃つきつけて撃つかどうかっていうシーンがあって。まぁ話の本筋に触れる部分だから説明しないけど、まぁ、でも、やっぱり、憎まないというのは高尚で尊いなぁ、とか思った。そういえば野島しんじの「人間・失格」でも最後、赤井秀和がカセタイシュウを殺さなかったんじゃなかったっけ?もう10年以上前の話だから忘れた。いま、急に思い出した。まぁ、そういうことで、憎むと良いことがないな、と思ったよ。そりゃ、もちろんそれがモチベーションになる場合もあるだろうけど、復讐するために生きるってのは体力がいるからやめといたほうがいいみたい。

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投稿者 kaz : 2006年12月25日 01:38

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