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2006年01月29日
けやき坂下のスターバックス

日曜日の六本木は、空いている。
夜は、特に空いている。
芋洗坂を自転車で駆け下りると、
右手に六本木ヒルズが見えてくる。
違法駐車をかわしながら、
口笛を交しながら。
けやき坂は、
今でもイルミネーションが輝く。
真冬の空気の冷たさが、
それをより美しく魅せる。
ヒルズは、階下で何があろうとも
悠然と、断固たる決意で、
聳え立っている。
ふと、ワールドトレードセンターを思い出し、
ヒルズに飛行機が突っ込むシーンを思い描き、
悪趣味だ、と考える。
六本木は空いていても、
けやき坂下のtsutayaは
混んでいる。
ぶらぶらとぶらつきながら、
本を物色する。
ふと、自分が犯した過ちを思い出し、
頭を振る。
誰も悪くなく、ただ自分のミスだ。
気を抜くと、デビルが頭に蔓延りよる。
ネガティブなことに関しては「そういうもんだ」
という処世術を覚えたけれど、
まだ、うまく身体に取り込めてはいない。
永沢さん、サミュエルベケットは偉大だったよ。
セレクトブックショップと言えば
ヴィレッジバンガード、
通称ビレバン。あるいはVVが有名だけれども。
でも、ここのtsutayaの本のそろえ方も
かなりセンス良いのではないかと思う。
例えば、「お酒」関連や「ドラッグ」関連、「建築」関連、「NY関連」
「本」関連、の本や雑誌などが、絶妙のセンスで並んでいる。
例えば、入って左側の最初の本棚を見てみると良い。
「春樹」「ユアグロー」「ポールオースター」「パウロコエーリョ」
「チャールズ ブコウスキー」「椎名誠」「サン=テグジュペリ 」が並べられている。
(記憶違いだったらごめん)
VVと似ているところがないわけじゃないけれど、
「シティボウィ」的な匂いは、こちらの方が強い。
手書きのポップはないけれど。
「ヘミングウェイを読まない奴に、言われたくない」
と言った人がいた。
いや、実を言うと、そこを歩いている時に
僕が勝手に思いついただけなのだけれど。
ヘミングウェイ、と、ブログを書きながら呟く。
あの愚直で、剛直なオヤジさん。
ファイナルファンタジーでは「ネミングウェイ」とパスティーシュされていたけれど。
別段、彼のことをそこまで崇拝しているわけじゃないけれど、
もし、誰かと知り合いになって、
その人がヘミングウェイが好きだったら、
とても幸せな気分になるだろう、と考えた。
いや、幸せというよりも、
「わかるよ」という気持ちかも知れない。
これは、たまたま僕のフィールドが本なだけで、
映画の人には、そういう映画が。
音楽の人には、そういう音楽が。
あるいはスポーツ、ペット、ファッションなど
それぞれのフィールドの人は、
それぞれでのフィールドの「共通項」を持っているもんなんだろう。
妄想は続く。
「老人と海」は、あまりにも素晴らしすぎる本だから
できれば避けたい。
少し崩れた「海流の中の島々」だったら、より素敵だな。
「誰がために」や「武器よさらば」を読むんだったら、
やっぱり、「陽はまた昇る」は、はずすことは出来ないだろう。
「キリマンジャロの雪」なんて読んでいる人がいれば
それだけで彼岸の友人と再会した気分になるだろう。
妄想は、続けながら、
「グレイスペイリー」の本を買う。
「最後の瞬間のすごく大きな変化」という
江国さんを彷彿させるタイトルだ。
江国さんは、タイトルの付け方が素敵だ、と言う人がいた。
確かに、ばななよりはよっぽど素敵だと思う。
龍も捨てがたいけれど。
クラフト・エヴィング商會を見て
装丁に思いを馳せる。
僕は、「本の価値」と「装丁」は別のような気がする。
そりゃ、カバーは、装丁は良いほうがいいけれど、
たとえそれが悪いからと言って
内容には影響すべきではない。
すべきではない、ということは当然
ヴェーバーの言う「理想」の状態であって、
現実は難しいのだけれど。
個人的には、装丁にはあまり注意を払う能力が欠けているように思えるけど、
でも、もちろん、装丁は良い方がいいに決まっている。
されども、もし内容と装丁が一致すべきならば、
それならば、ハードカバーと単行本のカバーは
同じになってしかるべきで、
そう考えると、やはり、カバーは独立しているのが
あるべき姿のような気がする、と個々まで考えて
保坂さんの文体に似ているような気がして、
同属嫌悪だったのかしらん?と思う。
ただ、ポールオースターの「ムーンパレス」の文庫の
装丁は、「あれ」じゃなければいけないと思う。
他のは、想像さえ出来ない。
そういうもんだ。
そんなこんなで、
今日も日曜日が終わる。
また、明日から頑張ろう、と思う。
寝る前には、読んでいる途中の浅田次郎を読もう。
歯磨きを、丁寧に3分間かけてしようと思う。
ペーストは、なし、だ。
投稿者 kaz : 2006年01月29日 21:42
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