2005年03月28日
遠藤周作
え、といえば、遠藤周作であろう。
深い河ですね。
深い河。
この深い河といえば、インダス川のことである。
(注:大河の一滴と混同している模様)
インドには、バナラシという街がある。
むしろ、町。
ないし、村でもいいかも知れない。
ベナレス、という用語の方が、ぴんと来るだろうか。
仏教用語かしら。
サザンアイズに出てくる気がする。
バナーラスィーという発音だ。
今日は、そこの物語。
このバナラシという、ニューデリーとカルカッタの二大都市に挟まれた
小さな町には、インド人が、必ず集まる。
ここは聖なる川とされ、
寿命を終えると、この川に流されるのだ。
時に鳴り物入りで、川に流れゆく定めを終えた
その「物体」は、バナラシにおいては、
日常の風景に溶け込みゆく。
洗濯物をたたく叔母と、ガンジャで煙る僧侶の合間を
死体は流れる。
かみしもでは、死体が焼かれる。
木でやぐらが組まれ、
黙々と人が集い、モクモクと煙を上げながら、
時に不気味な音で、周りの静寂を破りながら、
彼は焼かれ行く。
ここには、バックパッカーも集まる。
このガンジスの川に惹かれる人々なんだろう。
また、北にあるネパールに渡るための中継地点
スノウリがあるからかも知れない。
長淵剛が歌を作ったのも、このバナラシにおいてである。
よって、この町には、他のどの国にもあるように
日本人宿がある。
名前は、クミコハウスという。
世界三大日本人宿のひとつだ。
ここでは、ヨガをするもの、楽器を習うもの、
寺を回るもの、写生をするもの、葉っぱにおぼれるもの、
様々な人々が集まる。
黄金郷と聞いて、真っ先に思い浮かぶのは
この町か、ネパールのポカラである。
決して、黄金ではないのだけれど
この町が持つ独特の時間。そして空気。
そこには、現世との断絶が、ある。
疑うなら、いって見給え。
死体の焼ける様と、その後ろに流れる聖なる川。
どこかからか聞こえる打楽器の音と、
灼熱の空気。
おそらく、二度といくものか、というだろう。
一年は。
投稿者 kaz : 2005年03月28日 20:54
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コメント
バラナシは確かに地球におけるヘソなのか肛門なのかよく分からないけれど、人間が引き寄せられる磁力みたいなものがあるようです。朝日から夕日までの生の時間、夕闇から始まる死の時間の幕開けには精霊流し、喧騒と静寂、正に陰と陽の世界です。毎日葬式というイベントが果てしなく続く光景は、やはりここでしか体験できませんよね。クミコハウスやバラナシの街の喧騒に疲れたら、サルナートまでオートリキシャを飛ばし、スリランカの仏教寺院「ムランガダクティイ寺院」のお釈迦様の一生を描いた壁画(日本の野生司香雪という人が描いた素晴らしい壁画があります)に会いに行ったり、遺跡の公園をのんびり散策しました。スリランカの僧院にもしばらくお世話になったりして、バラナシとサルナートを往復する毎日はとても刺激的だったことを昨日のことのように思い出しています。
投稿者 mobilets : 2005年03月29日 00:21
コメントありがとうございます!
かなり詳しいですねえ!
僕は3年前なので、記憶が曖昧ですが
しかし、仰るように、あの雰囲気はいつまでも
忘れられません!
投稿者 原田 : 2005年03月31日 13:51