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2008年02月 アーカイブ

2008年02月09日

2007年、劇的に楽しませてもらった小説12作

最近、あれがアレゲな感じでございまして省エネエントリ。で、2007年に読んだ本のレビューしようと思ったらもう2月ですが、まぁ、そういうことで。

過去のは以下。

ということで07年に読んで刺さった本、ベスト10(13)。母数はどうだろうな、小説だけだと100冊弱か。昨年は移動時間が多かったので読む時間も増えました。

■番外: 石田 衣良 「スローグッドバイ 」

出す小説にはずれなしの石田さん。ウエストゲートパークも相変わらず定番の強さだし、短編もバラエティに富んでいてやはり王道(ただ個人的には長編が好き)。

昨年も、かなり石田さんにはお世話になっていたことが判明。以下の11冊ほど読んだようですが1つ選ぶなら「スローグッドバイ」だろうか。「東京DOLL」の言葉もよかったけれど。

以下、雑多に引用まで。

雑談を交しながら彼女はぼくの手を15分ほど愛撫した。ジャケットの裾に隠れて見えないが右上は肩の付け根まで鳥肌がたったままだった。
男と女が求めるタイミングは絶対に一致しないように定められている。
肉体はフラクタル構造なのだ。全体のバランスの素晴らしさは細部でも自己模倣を繰り返す。
女性の欲望は男性には透明なのだ。素直に表現されると、それだけで感謝の対象になる。
泣いた後は敏感になるのだと、どこかの女性誌のセックス特集で読んだけれど、実際園通りだった。
ねえ知ってる。恋愛小説の90%は美男美女がでてきてなんらかの渉外にあい、ハッピーエンドになったりならなかったりする話なのよ。
ある日本人の哲学者はまじかに性行為をするのが確率した時間に感じるときめきを、「かけがえのない充実した生の経験」であるといった。ぼくはそれに、ほとんど口をきいたことがない女の子との最初のキスまでの時間をつけ加えたい。

■12位: 伊坂 幸太郎 「チルドレン」

もはやご説明不要の「伊坂」さん。読んだ人をとりあえず離さない魔力がそこに。ただ昨年読んだのは一冊だけかな?

» チルドレン (読んだ本)

あいつは常に何かを主張している
思ったことの全てを口に出さないくらいの常識は僕にだってある。
「世の中に、絶対、と断言できることが何一つないなんて、生きている意味ないだろう。」
中略
「わたしと永瀬はその根拠のない断定に呆れるよりも感動した。
■11位: 東山 彰良 「ワイルド・サイドを歩け」

07年に知った作家で、「今後もこの作家の本は買い続けるだろうな」と思った作家の1人。

あと「逃亡作法」も必読。

» ワイルド・サイドを歩け (読んだ本)

» ラム&コーク (読んだ本)

以下、タランティーノばりの名セリフ引用。

「読者が想像できない表現は比喩とは言えないわよ、やっぱり」
つまりそういうことだ。虐げられているほうがブチ切れた時、歴史は動く。ヒトラーだってそうだろ。
イジーにとっての自由とは永遠に自由になれないことを自覚するところからはじまる。そうすればクソまみれのレールだろうがなんだろうが、音速で駆け抜けられる。
噛む噛まないは犬のほうの問題でどう噛まれるかは自分の問題だ。どうせ噛まれるなら、逃げないほうがいい。
売春婦は男が金を払ってでもやりたい女で、淫乱女は音に金を払ってでもやってもらいたい女なんだって。
ネズミでさえもこうも違う。リキは思った。人間とてもそのいる場所で価値が決まるのだ。

■10位: 藤原 伊織 「シリウスの道」

相変わらず面白い藤原さん。前回の「ひげ」がいまいちで、それから数年ぶりに読んだのだけど、やっぱり、やたらめったら面白い。今回は広告の世界が舞台ということで本領発揮。


藤原さんを読んでいる人に共通するのは森博嗣さんも読んでいることではないか。嘘?

このややこしいご時世ではたぶん問題を抱えていない人間の方が絶滅種に近いのだ。
それだけでいいのだ。なにもいわず彼女を抱き返すその一瞬からたぶんすべてが変わる。
主役をひねりだす頭脳労働をアイデアっていうんだ。
「自己満足かもしれない」
「満足に自己満足以外の満足があるんですか?」
こんな時代に、どんな覚悟の用意を持つ青年がいる。
恥を恐れたらそこで終わりだ。
赤の他人に自分の弱点を無条件に晒すことのできる人間は弱さからもっとも遠い場所にいる。
» シリウスの道 (読んだ本)

■9位: 垣根 涼介 「ヒートアイランド」

07年知った作家でささった作家の1人「垣根」氏。サウダージも読んだのだけど、行方不明。個人的にはヒートアイランドがよかった。今、ワイルドソウル読んでます。

性的なシーンが多いのは好きか嫌いかは分かれるところ。あと車の書き込みがすごい。女性受けはしにくいのでは、と勝手に思った。実際、ピンとこなかったという意見も頂戴した。

南米系の話が多いので、南米好きとしては非常に愉快に読めるなり。

» ヒートアイランド (読んだ本)

» 午前三時のルースター (読んだ本)

何も考えていない阿呆に限って、もっともらしい理屈をこねたがる。
「着地点は誰でも同じだ。ただ早いか遅いかだけだ。自分を必要以上に特別だと思わないことだ。そうすりゃ、少しは気楽にいける。」

■8位: 大崎 善生 「孤独か、それに等しいもの」

大崎さんといえば「パイロットフィッシュ」な方も多かろうと思いますが。ドナウのなんちゃらも読んだけど、やっぱり小説のほうがよいと思いました。

» 孤独か、それに等しいもの (読んだ本)

» ロックンロール (読んだ本)

» ドナウよ、静かに流れよ (読んだ本)


僕もわからなくなると真夜中に台所に立って鍋を磨く。一時間も二時間も。本当だよ。

それにきっとこの世にはヒステリーという名前のバス停を持っていない女の子だって存在しているに決まっている。
こうして僕たちは欲望の坂道をただ転がっていけばいいのだ。その先にあるものを恐れることなかない。ただ石ころとなり転がり続ければいい。
アメリカの小説にあったような気がする。この世の正しいことの全てはシャワーを浴びた後にされることだ。

■7位:枡野 浩一 「ショートソング 」

枡野さんの。短歌や俳句とはショートソング也。

» ショートソング (読んだ本)

昔読んだ安西水丸の小説に書いてあった気がする。風邪をひくのは何かを放棄したときだ、と。
手荷物の重みを命綱にして通過電車を見送っている。
葬式は生きるわれわれのためにやる 君を片付けて生きていくため
坂の多い街に生まれ育った で 君の生い立ち話は終わる
ブラひもがみえることとか そのひもがみせるためのであることとか
それなりに心苦しい 君からの電話をとらず変える体位は
向こうから歩いてきてる人たちの笑顔のわけがよくわからない
■6位: 三崎 亜記 「となり町戦争 」

» となり町戦争 (読んだ本)

出オチといわれようが、文体が春樹っぽいといわれようが、なんとも感銘を受けた一作。内容としては、隣町で戦争が始まるという話でそのまま。

でも、そんなアイデアを「読みやすく」しかし「深く」ここまで記せるセンスはあまりみない。

なんで素晴らしいと思ったんだろう?想像力と奇抜な舞台設定、そしてここまで平易な文章で、かつ「エンタテイメント」として書かれている点。

■5位: 本多 孝好 「ALONE TOGETHER」

もうおなじみ本多さん。常にはまる。でも、ある方いわく「真夜中の五分前」はピンとこずという意見ももらった。

» 週末は本を読んでいましたよ (いけいけどんどん)

» 時間の「借り」という恐ろしい資本主義の構造 (いけいけどんどん)

» 真夜中の五分前 (読んだ本)

» ALONE TOGETHERを読んだ (いけいけどんどん)

一ヵ月後に訪れたその年の夏は暴力的とも呼べる暑さだった。
「文句あるなら言うてみいや」と太陽がなぜか関西弁で啖呵を切りながら空を独占していた
知らないの?人生って綱渡りなのよ。
エリートは貸しを作ることは気にしないけれど、借りを作ることは嫌う。 資本主義というシステムを知り尽くしているからだ。 借りには必ず利子がつくことをわかっている。
まさか安井がそんなことをするとは思っていなかったけど責任というものは結果にともなうものあって、意志に伴うものではない。

セックスに関して

「することが変わるわけじゃないでしょ」とサクラは言った。
もっともな意見だったがそんなことを言ってしまえば大概の物語と音楽と絵画はその存在意義をなくす。
「正論ですね」と 僕の声はいった。
「けれど、僕の知る限り、人は正論では動きません。
才能というものが自分の力を信じきることできる能力だとするなら、彼女にはそれが賭けていたのだと思います。
バカいうなよ、と僕はいった。「明日、会社だろうが」
「だからどうした」と友人はいった。
「久しぶりに会って変わったと言われれば大概の女は気を悪くする」
自分自身を哀れむことのおろかさを僕は初めて自分に許していた。
人は、顔を見ているとその人を好きになっていくって。
正論だった。非の打ち所のない正論だった。けれど、もちろん、正論は、ただ振り回せばいいというものではない。

■4位: 室積 光 「都立水商」

買ってずっと読んでいなかった本。しかしふらっと読んで「やられた!」と。

この水商売の学校というコンセプトもキレキレだけれど、そのアイデアをアイデアで終わりじゃなくて物語としたてあげているので引き込まれました。

何よりエンターテイメントというものを完璧まで体現。泣き所、恋愛、勝負どころ、窮地とお約束をきちんと詰め込んでいる。もう一作の「どすこい」はいまいちだけど、エンターテイメント小説としては完璧な計算だと思われます。

ある都市国家にホモばかり集めた軍隊があってこれが強い。~どうして強かったかわかるか?
「どうしてですか?」
「戦いになると、互いに恋人を守るために必死で戦うんだよ。

» 都立水商 (読んだ本)

» ドスコイ警備保障 (読んだ本)

■3位: 村上龍「半島を出よ」

さすが龍さん。

読めば間違いなく面白いのをぶち込んでくださいます(特に長編)。ただ、読もうとするまでテンションがなかなかあがらない。

相変わらず鬼のような描写と、「ぐっと」くるエピソード、そして壮大の構想力には感服。もちろん、この壮大な話を裏付ける情報の収集・集約も圧巻。この人の記憶力がすごいんだろうなぁ。

極度に不安定な状態の物質が急激に安定しようとするという概念がタケグチは気に入った。
そもそもおせっかいという言葉を使った瞬間にイシハラはカネシロを打ち負かしていたのだ。
重要なのは質問で、横川はそのことをソウル支局で学んだ。
基本的に政治は対立を前提とする。
いずれ日本政府は福岡を見捨てるに決まっているとモリは思った。何かを見捨てようとしている人間はそのことに触れようとしないものだ。
でも、その原因はまだわかっていないんだけど、中南米のジャングルから離れるとカエルの毒は消えてしまうんだ。
何かを選ぶといういことは何かを捨てることで、それがあんたにはわからなかっただけだとそうい思ったが・・・。
若い母親はある時期、子供のヨダレやオシッコやウンコにまみれながら過ごし、動物的な母性を獲得していくのだとある育児書に書いてあったが、まさにその通りだと思った。

» 半島を出よ (読んだ本)

■2位: 森見 登美彦「水曜の朝、午前三時」

青春文学として、かなりパワーのある作家ではないでしょうか。今年初めて知った作家なのだけど、2作ぐっときた。

青春ならではの葛藤や恋愛、人生などへの悩みが、練られた言葉とともに綴られる。

» 太陽の塔 (読んだ本)

灼熱の砂漠でようやく生きる術を見に付け、ともかくも自己充足している人間に対し、なぜいまさらのように不要な恵みをたれるのか。

母はよく私にいっていました。後に悔いを残したくなかったら言うべきか
精神が位置エネルギーを持つとしたら落下するときにはエネルギーを放出するはずだ。」
(中略)
我々は人類を救うことになる絶大なエネルギーを思った。挫折、失恋、死に至る病、あらゆる苦悩が有益なエネルギーに変換され、自動車を走らせ飛行機を飛ばし、インターネットはつなぎ放題、アダルトビデオは見放題となる。

■1位: 西尾維新「戯言」シリーズ

氏に関しては、ある種の人々にとってはイコンでもあるのではないか。この執筆量とラノベを超越した物語。

私はもはや説明する言葉をあまり持たないけれど。知らない人のために補足しておくと、んーーー、推理でくくればいいのかしら?メフィストだしな。んと、なんというか、個人的には「ジョジョ」と「森博嗣」を組み合わせて割ったような作家。詳細はwikipediaにて。

» 西尾維新 - Wikipedia

ひとついえるのは、嫌いな人は大嫌いで受け付けないだろうな、ということくらい。周りの評価は「8対2」で8割がハマル。

» 西尾維新の「戯言シリーズ」を今更ながらに全部読んだ (いけいけどんどん)

2008年02月16日

「自分がいなくてもまわるチームをつくろう!」「世界一愚かなお金持ち、日本人」「flipbook.in」

献本ありがとうございます!×2とパラパラマンガに関しましてでございます。

■自分がいなくてもまわるチームをつくろう!

自分がいなくてもまわるチームをつくろう!
山口 正人 豊田 圭一
明日香出版社/クロスメディア・パブリッシング(発行) (2008/01/17)
売り上げランキング: 8351

われらが豊田さんの著作。もう3冊目で、4冊目も執筆中だとか。私事ですが先日もドリームエクスペリエンス.jpでもお世話になりありがとうございました。

さて今回は「まわるチーム(不在のマネジメント)」の本ということで、マネージメントがテーマ。個人的にも何かと気になるテーマなのでなるほど、と拝読。

この朝の時間に何をやるかというと私は主にメールの処理をしてしまいます

わたくしめも朝の時間が一番好きで。前々職時代もかなり早めに出社していた記憶がありますです。

朝の勢いって夜の比ではないというか。あとよく言われる件ですが「夜と朝の思考は違う」というものがありまして、たとえばラブレター。夜に書いたものを朝読むと赤面、というような経験はないでしょうか。まぁラブレターというか、そのような何かしら思いをつづったもの。

これは確か人間のそういう心理に基づいたものなので、夜書いた文章は必ず朝見直せ、という教訓を読んだ記憶があります。その面においても朝は素敵ですなぁ、と思ったり。

電話秘書サービスというものもとても便利だと実感したことがありました

これちょっと気になりました。先日は、電話のモーニングコールサービスも話題になっていましたが、電話の可能性が最近気になります。

ルーチンワークほど重要

これは得心。日々やることほど効率化していきたい昨今。

■世界一愚かなお金持ち、日本人

世界一愚かなお金持ち、日本人
マダム・ホー
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2008/01/13)
売り上げランキング: 86

このアメリカ、日本、中国の文化に精通した方ならではの本。投資の効用などが書かれています。

不動産と聞くと、「金持ち父さん」を思い出しますが、やはりROIは高いのでせうか。日本だと法律が少し違う面などもあれど、やはり気になる昨今。

以下気になったところを引用。

日本人は不安になると貯金をし、アメリカ人は不安になると大学院に戻る
世界のお金持ちたちは「信用」にリバレッジをかけることで・・・

クレジットカードヒストリの大切さはアメリカで痛感した記憶が。

アメリカでは投資をするときに「2倍の法則」と「72の法則」を最初に教わります
ラテン系やトロピカル系は時間は「ゴムの時間」といって「時間は伸びるもの」とらえて

この自由さが痛快です。

では彼らは何を信用するのでしょうか?
それが人相です

中国の方は人の顔を重視するのだとか。

地図を書かせて頭のよさをみる

これはいわゆる右脳・左脳の違いもあると思いますが、確かに何かを判断するときには有用かも。

「タイムイズマネー」の国、アメリカでは相手の時間も自分の時間のように尊重します。

仕事で時間単位でチャージすることがあると、なおさらこの「タイムイズマネー」という言葉の重みを感じるばかり。

時間=お金、ただしこの世界では、「お金安」になり続ける不可逆の世界。

空のドラム缶をたたくと大きく音が響くが、石油がいっぱい入ったドラム缶をたたいてもコツンと小さな音しかしない

本物のお金持ちは静かとのこと。

実印が丸くて特に上下を示すしるしがないのには(中略)実印の上下を確認する間に最後にもう一度考える時間と一呼吸を取ることができるからです。

なるほどなるほど。

■パラパラマンガ

ロケスタ社長日記のけんすう大魔神率いるロケスタが新しいサービスをローンチされたそうですよ。

flipbook.in - みんなのパラパラまんがコミュニティ

字幕inの矢野さとるさんやみずなどの叡智の結集だそうで。YouTubeみたくなると夢ひろがりますですね。

確かに、小学校のころを思い出して、楽しくパラパラ漫画を作ってみましたでございますです。


および、以下も宜しければで御座います。

私の頭はクラッシュさせない

f.gif

朝、起きた。パソコンが再起動していた。泣いた。

資料を作りかけておいておいて、眠くなって机の上でオチてしまって。知らない間にWindowsがアップデートしていて、さらには極悪・再起動を自動。データふっとび。いや、ありがちなんですけれども。

自動バックアップしていても、PPTを3つ開けている状態では1つしかバックアップされておらず。蛇足ですがエクセルだと以下のバックアップが便利。

» 窓の杜 - 【NEWS】Excelに世代バックアップ機能を追加「SS自動保存(Excelアドイン)」

まぁ、いずれにせよ、資料がオシャカになっていて2時間後の会議を思い返して真っ青になった昨今で。なぜか以前「自動インストールをしない」設定を変更してしまっていたのが仇となった(Nortonがうるさいんですもの)。

そして、つい昨日はMacのブルースクリーン的なものを始めて体験して驚愕。まがりなりにも4年つかっいて初めての遭遇。Macはクラッシュしないと思い込んでいた。やられた。

そんなこんなで、誰しも、「ファイルを保存しそびれた」「上書きしてしまった」という経験はあるはず。というか、そもそもハードディスククラッシュとかもありますしね。あと、「サーバーがふっとんでデータが消える」ということも。過去を思い返すと、コンサル時で一番つらかったのは、26時間ぶっ続けで作った資料がお釈迦になって「4時間後会議」という時は、めまいをおこしながら従来の6倍速でタイピング。自分が神になった気がしました。あるいは「2日後が最終報告」という時点でパソコンのHDDがクラッシュ。その時は、夜中12時くらいにもかかわらず業者よんでHDDサルベージしてもらった記憶も。泣きながら3万円払ったよ。

そんなこんなで自動バックアップに興味津々な昨今。

Officeはある程度バックアップしてくれるからいいものの、テキストエディタとか困りますね。「紙」はバックアップしてくれるけど最近調子わるい。しょうがないので、GoogleDocを使ってみたり。ただWebサービスのバックアップはやりにくいので、基本キャッシュを残す形で(Google Desktopとか、Firefoxのアドオン使ったりとか)。あとは、ハードディスク自体はRAID。メールはPOPとWebメールと両方にエイリアス。itumesの音楽は当然外付けHDD(+バックアップ)、携帯のアドレスは古い携帯に赤外線送信でバックアップしてみたりと悩ましい。

ということで、「もうパソコン嫌い!」なんて言葉が言いそうになってしまうクラッシュ体験。トラウマにもなります。

でも、そんなクラッシュしてしまうものばかりの中で、自分の頭は初期化されないんだなぁ、ということを身にしみて思ってみたり。もちろん例外として事故や病気でデータへのアクセスがおかしくなることはあるとしてもとりあえず確率では、相対的に低い。

で、ドキュメントを消してしまっても、再度書き直すと、従来の3倍とかで書きなおせたり、メールが消えても記憶には残っていたり。

そう考えると、信じられるものは自分の頭だけ、ということなんだなぁ、と思って。ただライフハックスセオリー的にはNGかもしれないのだけれど。

信じられるものは自分の身体一つ、というようなセリフが先日読んだ「骨と血(ヤンソギルさん)」にもありましたが、今は、「頭ひとつ」というかなんというか。

そういうことで、いくらでもクラッシュしやがれ。消しゴムで頭の中は消せないぜ!とボヤきながら資料を作り直す私がここにいます。

2008年02月24日

幸せと石油の総量の差に見えるもの

happiness.jpg

たまたま重なって原田のメールに関するコメントを頂戴し、とても嬉しかったと思ったのでそれ関連(御礼こめて)。

» 幸せでした - けんすうライフログ

» デキるオトコは早い・安い・うまい! - べにぢょのらぶこーる

» お礼メール - けんすうライフログ

このように他者のブログで言及されるのは、基本的に非常に嬉しいことです(批難される場合はもちろんその限りではなりませんが)。これをなんでかなぁ、と考えたところ、やはり人間の心理機構(cfマズローとか?)の力でしょう。

では、他者に喜んでいただきたい場合、自分のメディアでガリガリと友人のことなどを書けば、原則として世界にハッピーを振りまくことになります。

しかし、厄介なのは、それはトレードオフで、失うものもあります。1つは「内輪向け」の内容になってしまい、外部の人間を遠ざけてしまうということ。そして、そもそもの内在する課題として「特定の友人に言及する=特定の友人以外は言及しない」ということになり、極端に言えば、「息子のことをブログで書くと、娘は疎外感を感じる」という話に似ている気がします。その結果、非常に難しい話となります。

ただ、さらに複雑なのは、「だからこそ」それでも、特定の友人などを自分のメディアで言及するということは、「そのリスクを犯してまでも」書いてくれているということで、書かれた方は、それ相応分のハッピーさを提供することになります。

つまり、毎日全ての友人のことを書いているブログに触れられるよりも、普段はプライベートなことを書かないブログに言及される方がなんとなく喜び度は高い気持ちになるかもというような(印象論であり経験則ではない)。

そんなことを考えると、ブログというのは、もはや戦場だなぁ、とか思ったり思わなかったり(むしろ思わないのだけど)。

話はそれて、けんすうは「お礼を言いたい人リスト」を作っているとだいぶ前に聞いたことがある気がする。それこそ数年前かな。

それを聞いて、「おお!なんてイナセ!」と感動した覚えがあります。まさしくべにぢょのブログでも触れられていますが、「貸しは作っても良いけど、借りは作るな」という資本主義のテーゼを考えると「御礼の借りはいつか返したい」というのが、資本主義に生きる我々の心理であります。

もちろん「借り」を借りと思わない人は、それを借りと認識しないので返さないので良いのかもしれませんが、結局、貸し借りというのは2人以上によって成立するもので、それを考えると受け手がどう考えるかによって、それは短期借入金に計上されるか流動負債なのか、未払金に計上されるかは変わるというわけです。

もっとも、基本的に人間は自分の売掛金は忘れて、買掛ばかり気になるものであり、嘘かもしれないけど、そういうことだから、世界はまぁまともにまわっている。逆に考えると、まぁ、なんというかそういう世界もあるけど、もう鳥獣戯画。

あ、思い出した。先日、サンキューDAYに関してちょっと書くことがあったのですが。そこで、「幸せというものの総量は決まっていない」というようなことを書きました。

つまり、世の中では水や酸素、石油など有限なものは数多くあれど、幸せは無限に存在するわけで、他者が幸せになったからとて自分の幸せが減るわけではない。

そう考えると、幸せというのは他者に分け与えても帳簿上は自分の幸せ資産が減るわけではない。なんとも素晴らしい!そうすると、幸せというものは、貸し借りなしになるわけです(そもそも論としてアンカウンタブルという説もある。かなり話はそれるけど、アメリカに留学している時に、まぐわいがカウンタブルかアンカウンタブルかという話になって、先生にカウンタブルというと「それは回数じゃ」と怒られた記憶がありますが蛇足の話)。

ということで、結論としては、ブログにかこうがかこまいが、幸せは他者に与えれば与えるほど、世界の幸せの総量が増えて良いなぁ、と思うのでした(記:22日)。

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