
前、テンションあがっている時に書いた文章でも。
ポジティブシンキングとは
能天気に世の中の万物に対して愛を持って見守ることではない。
ましてや、
何でも楽観的に捕らえ、柳の如く風雨を避けるでもない。
本来の意味での
あるいは、真なる意味でのポジティブシンクとは、
物事の流転を己でハンドリングすることなのだ。
別の言葉で言うならば、
いかにリカバリーショットを撃てるか、ということなのだ。
サイフを落として、「あー残念。でもまぁ命無事だからいいか」と
思うのは、決してポジティブシンキングではない。
それは、余りにポジティブを侮辱している。
有り得るべき姿のポジティブな捉え方とは
そのサイフを落とした事が何を意味するかを、
自分の中で理解する、ということなのである。
これは、啓発的な意味でも、毛髪的な意味でも、哲学的な意味でもない。
勿論、意味なんてない、という捕らえ方もある。
あるいは元来、森羅万象は意味なんてない、という言説も至極当然のことである。
第一、私だって、そう思う。
ただ、意味を付与するのは人であるという事はソシュールの言葉を待たずとも自明の理であって、そうならば、その人が自分であっても、なんら不都合はない。
つまり。
つまり、意味なんて自分で勝手にラベリングできるのだから
そのラベリングをハンドルするのは己であるよ、という訳である。
すなわち、そのラベリングをコントロールするプロセスが
ネガティブかポジティブか、ということなのだ。
WikipediaのPositiveの項にはこうある。
In common usage positive is sometimes used in affirmation, as a synonym for "yes" or to express "certainty".
つまり、Positiveという言葉は「Yes」の意味でも使われる。
あるいは「Certainty(勿論!)」の意味でも。
それが意味することは、
あらゆる自分の身に降りかかることを
「YES!」と認めること、
それがPositive、といふものなのである。
悲劇、あるいは苦難、あるいはヘビィな事だってあるだろう。
確率論で言えば、5割の確率で人の身に降りかかる。
(なぜならあらゆる出来事の受容性は、人間の慣れと耐性という特性によって
個人によって標準化されるため/個別化されるため)
で、そのような「うっとろしいこと」を
YESと言い切るのがPositiveなのである。
しかし、Positiveの真意、
少なくとも、私の理解するPositiveのideaは、そんなあまっちょっろいものではない。
YESということは、単純にその事業を認めるだけではない。
それを、悲劇を、Positiveに転化、厳密な心理学の意味では昇華
させてこそ、Positiveの意味がある。
これを別の語で言えば、リカバリーショットになる。
(ここでのリカバリーショットは、ゴルフやビジネスの場などで使われるソレとは
意味が異なる)
リカバリーショットとは
何かヘマをする。
では、そのヘマに対して、どうリカバリー(修復)するか、という行為を指す。
リカバリーといえば、マイナスをゼロに戻すだけの意味のようになるが
むしろ、それをプラスにまで昇華させてこそのPositive!なのである。
例えば、世の中で、悲劇と断言されてもいいもの。
いわば、身近な人の死や、戦争、あるいはシェイクスピア。
それらでさえも、自分に降りかかったとしても、
それに対して、いかにリカバリーショットを撃つことが出来るのか。
あるいは、いかに撃たねばならないのか。
それを問う、そして撃つことがポジティブという語の凄さであり
高尚さなのである。
何か宜しくないことが起こった時に
それを人のせいにするのは容易い。
非常にたやすい。
しかし、それは、何も生まない。
あくまでも、それを引き受け、それをエネルギーあるいは燃料にし、
世界に対して矢を放ち返す。
リカバリーショット。
いい言葉じゃない、と。
最後はベタベタにウッディアレンの有名な言葉で。
ベタベタ過ぎではありますが。
人生で失敗しなかったら、
それはあなたが革新的なことをしていないという証拠だ。


コメント (2)
日々のうっとろしいことに煩わされ、
誰かのせいにして何もかも放棄したくなってしまうとき、
私はこのエントリーを思い出します。
It's show timeの言葉に何度となく救われてるんです。
素敵なエントリーをありがとうございます。
投稿者: manu | 2006年11月29日 23:00
日時: 2006年11月29日 23:00
おお!かなり嬉しいコメントをありがとうございます。
こちらこそ、みなみなさまあっての原田で御座います。
こちらこそよろしく御願いしますー!
投稿者: 原田 | 2006年12月06日 00:34
日時: 2006年12月06日 00:34