叙述トリックというものをご存知でしょうか。
「叙述トリック」という表現は、日本だけにしかない貴重な語彙です。
それゆえ、日本人としては、この言葉は必ず知っておくべきかと思います。
しかし、この言葉は、なぜ日本にしかないのでしょう。
そこには、深い謎があるのかも知れません。
タネ明かしは最後に。
さて、叙述トリックの解説。
はてなによると、
ミステリー作品において、文章の言い回しなどを用いて意図的に読者のミスリードを誘う手法。
とある。
ピンと来ない人もいるかも知れない。
本格トリックというものは、
事件を解くための
「小説の中の事実」は提示されているのに大使
叙述トリックは、
事件を解くための
「小説における構造」がトリックとなっている。
ここが詳しい。
「叙述トリック講義」 香澄 遼一
ここによると、
「読者をだますための仕掛け」とでも言えばよい。
例えば、このようなものだ。
文章の中では一人称で「奴」と表現するから、読者は男だと思い込んで読む。
そして「奴」は殺されるが、死体は女性だった。
しかし、実は「奴」は、女性だった、というトリックのような。
このようなトリックを使った本は、
比較的多い。
一時期、かなり傾倒した。
主観で述べるが
日本で、この分野の第一人者といえば
「折原一」だろう。
彼は、ほとんどの小説が、叙述トリックを利用している。
あまりにも複雑しすぎて、わけのわからなくなったものも多い。

また、海外でも数多い。
有名どころでは
ミステリの大御所、アガサクリスティの「オリエント急行の殺人
」や
同じく大御所エラリイクイーンの「Xの悲劇
」の四部作のうちの最後の作品が
確か、それだったように記憶する。
日本での有名なものは、
生者と死者―酩探偵ヨギガンジーの透視術は
「叙述トリック」とは少しずれるが、広義では、それに入る。
文章というよりも、本に物凄い仕掛けが施されていて驚愕した。
最近読んだ中では、
「ダ・ヴィンチ・コード
」や伊坂幸太郎の「アヒルと鴨のコインロッカー
」などがそうだった。
映画で言うならば、
「シックスセンス」を思い出せば
「ああ、こういうものか」とも解かってくれるのではないでしょうか。
で、なぜこんなことを言い出したかというと、
森博嗣さんの本にちょうどそれが出ていて思い出したからである。
その中に出ていた話はこのようなものだ。
(原田が勝手にアレンジ)
ある田舎のローソンに入った。 そこで、ウーロン茶を買って、レジのねーちゃんに お金を渡すと、受け取らないという。 そして「なぜ、だめなんだ」というと、 相手は何も言わず、クビを振る。 そして、わけのわからない言葉を発する。 いくら、金を渡そうとしても受け取らない。
さて、これはどういうトリックだろうか。
慣れた人にはピンと来るだろうが、
これは、つまり「海外のローソン」の話なのである。
例えば上海の田舎にもローソンがある。
しかし、そこで日本語は通じないし
向こうがしゃべる言葉もわからない。
金を受け取ってくれなかったのは、
札が大きいからで、お釣りがないからだった。
というようなオチ。
あるいは、簡単なものも紹介されていた。
「私は宇宙人だ」という本を出したとする。
それは事実である。地球人も宇宙人だから、というトリック。
あるいは、「この階段を降りれば死ぬ」。
そして、それは事実となった。
なぜなら、人間はいつかは必ず死ぬから命題としては真、
というようなもの。
他にも、くだらない程度のものだと、
「私は、死んだ」と書いて、「私(わたし」さん」という名前の人だったり。
このような簡単なものだと、
星新一さんの「ショートショートの広場」(今は阿刀田さん編)に
数多い。
あるいは、こないだ某方がmixiの日記で書いていたので
笑った叙述トリック。
彼は結婚していて、素敵な奥様もいらっしゃる。
しかし、いきなり日記に、
「今日は人妻とセックスする」というような記述。
まぁ、単純に奥様とのセックスなのだが
確かに「人妻」ではある。
見事な、叙述トリック。
そういえば、「認知科学」の本でも、そのようなものを
読んだ気がする。
例えば、Timesの表紙に出たプロ野球選手は
その後、必ず打率が下がる、という謎がある。
そして、それは事実である。
しかし、その背景は、
「表紙に出る人」は、人気の絶頂期なのだから
その時点で、打率がとてもよいわけである。
だから、人間にはバイオリズムがある以上、
下がることも確率的には必然多くなるわけである。
あ、これは、叙述トリックとは少し違うかも知れません。
2chでのコピペだとこのようなものが。
18 名前:名無しのオプ[sage] 投稿日:2005/06/16(木) 16:45:26 ID:oK2t6NUE 「アンナカレーニナ」の上・下を買ってきて読んだ。感動した。
トルストイっていい!と思った。
ある日、本屋に行くと、中というのがあった。
あるいは、これもよく見る。
さっき、2万4千円のヘッドホンが突然壊れた。
音楽を大音量で聴き過ぎたせいか、いきなりプチッと音が出なくなった。
俺はムカついて思わずわざとテレビを床に落とした。
ズドンとテレビが床に落ちた振動を感じて俺はふと我に返った。
何やってんだ俺は。このテレビは15万もしたじゃないか。
たまたま落とした場所には布団が敷いてあって、落ちた振動は多少あったが落ちた音は全くしなかった。
たぶん壊れていないだろうと思いながらテレビの電源を入れてみた。
映像は普通に映るのだが、音が全く出なくなっていた。
最悪だ。15万円のテレビまで壊れてしまった。
それにしても今日は外が不思議なくらいに静かだ・・・
気晴らしにちょっと散歩にでも行ってみようかなぁ。
何が言いたいわけでもないエントリーですが、
だらだらと書いてみました。
で、最初の謎を、叙述トリック的に回答すると、
「叙述トリック」という言葉は日本語のため
日本にしかないのは当たり前、というのが答えでした。
つまんないですね。失礼。
つまらないものを、つまらなくなさそうに書くのも
叙述トリックかしらん。

