ロンドンに足を運んだことがあるだろうか。
英国。
紳士の国だ。
霧の街、とも呼ばれる。
小説的には、私としては
夏目漱石の「倫敦塔」や
ジェフリーアーチャーなどを思い浮かべてしまう。
日本からの旅行者が多い国の一つであろう。
それゆえに様々な風説も流れる。
やれ、階級社会だの、
やれ、食事がまずいだの。
いずれも正解であり、
また的外れであろう。
というのも、旅というものは
つまるところ結局、主観の拡張でしかなく、
どのような感慨も感情も、
全て、主観に還元せしむる。
それゆえに、人それぞれ、ということができる。
ありきたりだが、それゆえに、
覆すことのできない定理だ。
私にとっての倫敦とは、
寒い街だった。
駅で野宿をしたのだが、
ホームレスが、常にタバコを欲しがり、
あるいは犬が、遠吠えする街だった。
ビッグベンも、大英博物館も
霞むほどの、ヘビィな夜だった。
しかし、美術館は、さすがに圧巻である。
食事は、私にとっては、「あり」だった。
マクドナルド以外の食事は知らないが。
それが、倫敦といふ街だ。

