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闇の時間

フィッツェジェラルドが、「魂の眠る時間」と形容した時間は
朝靄が街に漂う時間だったろうか。

靄とは言えずとも、降りしきる雨が街を包み、
視野を狭くする。
そして時間は魂の眠るころ。

人さま、といふものは厄介で、
日々の極些細な事で、心情を掻き乱す。

例えば、
街中ですれ違った老人の草臥れたシャツであったり、
里にいる母親が電話で漏らした溜息であったり、
見えない明日に戦く友の陰りであったり。

しかし逆に、
リバーフェニックスが言ったように、
「隣人のたった一言で、人間はハッピーになれたりもする」
のが世の理だ。

それほど、人の心とは
移ろいやすく、脆く儚し。

心が腐ってしまったような匂いを出して、
頭から蝿が離れない時は、
黙って、地下に潜ると良い。

世界がカフカ的不条理に見えて絶え間ない時は、
歯を食いしばって、石を抱き、
海に潜ると良い。

世界から情景を遮断し、
情報を外に出さぬよう、入り込まぬよう、
塞ぎ込めば良い。

しかるべき時間が経てば、
世界は元の色を取り戻している。

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コメント (2)

なるほどね。海に潜るのか。よいことを知りました。

僕は、このやり方を、
なんかの本を知ったのですが、
最近、相方も同じ方法を活用していると知り
驚きましたのです。

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