フィクションの話だ。
小学校のころ、
自分だけ、別のランドセルだった。
いわゆる、皮のランドセルだった。
黒の。
友人たちが、ビニルのランドセルを背負って、
登校する。
僕は、皮で登校する。
見た目は、特に変わらない。
最初のうちは。
数日が経ち、数ヶ月が経ち、
面妖な趣が現れる。
皮は、すぐしわしわになるのだ。
ビニルは、見た目はきれいだ。
僕のランドセルだけ、
どんどん老けていく。
アシュリーのように。
それがとても嫌だった。
同じことが、手の甲にもあった。
僕は、潔癖症で。
それこそ、毎日石鹸1個を使うほどの
潔癖症で。
だから、冬なんかは、
手がが、ボロボロになっていた。
ゾンビのように。
でも、友人たちは
僕の手を見て
「手を洗ってないからだ」
と言った。
言い返しても、無駄だった。
そのメカニズムが分からなかったから。
小学生に議論は必要ない。
ロジックも必要ない。
声の大きいものが勝つ。
the louder, the winner
いまとて、変わらないかも知れない。
■
私たちは繁殖しているレッド
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内田 春菊
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なんだかなぁ。
よかです。
育児の息抜きに
内田春菊は、「ファザーファッカー」で有名です。
このように彼女は、漫画家で売れていますが
文章も素敵です。
このまったり感と厭世観的な匂いがたまらない。
あ、でも享楽主義か。


