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告白

さて、世の中には勘の鋭い人と鋭くない人がいる。

できることなら、彼氏・彼女には、鋭くなってほしくないものである。

ともあれ。

で、いわゆる六感というのは、女性が優れているという。
あらゆる状況を、無意識的に分析して、答えを求める。
男はその点、非常にドンくさい。
馬鹿である。

例えば、浮気なんざ、勘の鋭い人にしてみりゃ、一発でばれる。

何でばれるか?
例えば、電話でばれたなら、言い訳が怪しいかも知れない。
しかし、このような論理的な思考は実は男性が得意だ。
時間やタイミングがおかしかったとしても、論理的に出した「おかしさ」なら男性のほうが得意である。

しかし、ここから女性の本領発揮である。
女性は声のトーンで、「あやしさ」を見抜いてしまうのである。
そんなことをされた日には、こっちはまさに「ぐう」の音も出ない。黙って家かえって芋くって屁こいて、寝るしかない。

他にも一説では、フェロモンとか、体温とか体臭とかもあるらしいが、ま、それは「トンデモ」系の話としておいておこう。

他にも、嘘を付くときは脈があがったり、唾液の質が変わったりと色々ある。

しかし、女性には嘘をつこうとは思わないほうが良い。

逆に、男性が女性の浮気を見つけても、問い詰めるのは至難の技である。これは、いわゆる女性の三段論法が炸裂するからだ。
あるいは逆切れされる。あるいは、涙を見せられる。
もうまいっちんぐである。
どうしろと?

ま、この辺の話は昔から言われてきた話だ。

では、「隠し事」というのはどうだろう?

あなたには秘密があるだろうか?
人には、多かれ少なかれ秘密というものがあるものだ。

それは、めんどくさいから言っていないだとか、相手のためを思っていっていないだとか、恥ずかしいから言っていない色々事情はあるだろうが、ま、何かしらはあるものだ。

しかし、同時にその隠し事は、リーサルウエポンにもなりうる。

他の誰もが知らない事実を、ある一人だけが知っているとすると
その二人は、何かしら、関係を持つものだ。
それは、悪い関係であることもあろう。
しかし、日常においては、たいてい、秘密共有はプラスの関係を作る。
いわゆる、「私たちだけの秘密」共有感情だ。

例えば、その隠し事が悪いことなら、共犯者の感覚である。
子供たちが大人に秘密で犬を飼ったりするのもそんな感覚。誰でも覚えがあろう。子供たちだけの特権。

あるいは、それがプラスのことならば、と仮定するも
実は、それはあまり意味をなさない。
なぜなら、プラスのことはたいてい隠し事にしないからだ。

何かしら隠すには、後ろめたさではないとしても、マイナスの事情があり、黙ることが大いに多い。
例えば「実は私は男」「実は昆虫採集オタ」「実は子持ち」

だからこそ、それを共有するというのは
誰も知らない「つながり」を創るという意味で有効である。

同時に、だからこそ、それは他者に教えることに、大いにためらいがあろう。
隠し事なのだから。

そのリスク、つまりその隠し事を人に教えるリスクを冒してまでも
その秘密を開示することができれば、あとはしめたものである。
それに対し、相手が嫌悪を抱くか、逆に感謝するかは相手の受け取り方次第であり、自分には知ったことではないからだ。

そのリターンは、さっきも言ったように、共犯者になることができる。
もし、相手がその隠し事を受容できれば、それは、もう硬い絆になると言えよう。
しかし、そこに甘えてはいけない。
それにより、相手の裏切りも存在しうる。
相手に、自分を殺せるナイフを貸すようなものだ。
自分のクレジットカードの番号を教えるようなものだ。
女子高生の制服をこっそり着るようなものだ。

そのリスクを冒してまで、あなたは隠し事を他者に教えますか?

何のために?

実は、隠し事を創るということには二つの意義がある。

ひとつは自分の身を守るためである。それを知られたくないから。
しかし、隠されたもう一つの効用は、
他の誰かと強く繋がりたいための道具になりうるということだ。

なぜなら、そんな隠し事、人に教える必要ないではないか!
よしんば、教える必要があったとしても、そのリスクを軽減する方法はいくらでもある。
しかし、それでも教えるというのは、相手の信頼の証となりうるのだ。

相手を信用していることを保証する小切手となるのだ。
相手を愛することのビザとなるのだ。
相手を必要とする約束手形となるのだ。

こういう意味において、
人間は何かしら隠し事を持っておいたほうがいい。

と私は推奨する。


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